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むかつく話

タイトルのように気分のいい話ではないのですが、
問題行動対処法の参考になると思うので聞いて下さい。

の通っている障害児向け水泳教室。
JCCpool
春になってからぐんと生徒が増え、コーチも指導にてんてこまいだ。
E_Swimming BubbleswB
 

ある日、新しい9-10歳ぐらいの男の子が来た。
その子は無言語の重度自閉症。(仮称;Cくん
最初プールの中で遊んでいたが、
コーチの一人がCくんにバタ足をするように指導した。
その途端、Cくんは怒りだし、癇癪を起こし暴れ始めた。
母親らしき人が近づき、Cくんをプールから出した。
それから彼女はCくんを押さえて他の場所に連れて行こうとするが、
暴れすぎて一人では押さえられない。
Cくん母親を蹴ったり、頭突いている。
そんな状態で二人がプールサイドをいったりきたりが数分続いた。
母親Cくんに服を着せようとしているが、暴れていてとてもできない。
そのうち、我がチームの保護者の老婦人(仮称;A婦人)が手伝いに加わった。
しかし、A婦人はご老体で(失礼)、突き飛ばされて怪我をしかねない。
母(Sandie)が加勢することにした。

はまず3人でCくんを取り押さえてその場に座らせた。
本当はどこか人気のないところに連れて行きたかったが、女3人ではそれが精一杯。
そのままそこでタイムアウトを実施することに。
母:"Criss Cross"(あぐらを組め)
というと、Cくんは従った。
しかし数秒で再び暴れ始めた。
3人で取り押さえ、
はあとの二人にCくんを無視し、視線を合わせないことを指示。
Cくんは暴れがひどすぎて押さえきれず、母親の腕を噛んだりした。
数分たった。
Cくんはすこし治まりかけ、
母親Cくんに手話で謝れと指示した。
Cくんをタイムアウト中蹴ったからである。
Cくんに手話で"Sorry"をいった。
その母親A婦人に、
N:「私はこの子のナニー(乳母)なんです」
といった。
なんとCくんにあてられ続けていたのはナニーさんだったのだ。

そこに別の老婦人(仮称;B婦人)がそんな私たちのところにやってきた。
B婦人は我がチームの保護者ではないが、時折自閉症の幼児の孫をこのプールに連れてきている。
B:「私は自閉症の子のことはよくわかるのよ。私に任せてくれる?」
にいい、
Cくんに、
B:「大変だったわね。私はあなたのことはよくわかるのよ。さあ、行きましょう」
Cくんは動きを止め、それに耳を傾けた。
そしてB婦人は、
ナニーさんを従えてCくんを連れて行った。

Cくんはまだ怒りが収まらないようでナニーさんを蹴り続けている。
B婦人はそのうちCくんを離れた幼児用プールに入れた。
たまたま幼児用プールには誰もおらず、
Cくんはそこでよろこんで遊び始め、癇癪は収まった。
それがこの事件の顛末である。

さて、みなさん、考えてほしい。
この処置はCくんにとって正しかったのだろうか?

この場合の適切な癇癪への対処例をBehavior Specialist(問題行動対処指導者)に聞いた。
その対処とは、
まずCくんを人気のないところに連れて行き、
タイムアウトで癇癪を鎮めさせる。
完全に静まったら、
Cくんに簡単なタスクを与えてやらせる。
タスクとはABAで施す"Do this!"(これを真似してみて)などの簡単な指示。
それができたら、癇癪を押さえたことを褒める意味で
幼児用プールに連れて行く。
それが幼児用プールを正の強化子として扱う方法である。

B婦人のしたことはどうだっただろう?
幼児用プールを癇癪が収まらないうちに与えたことは、
Cくんの癇癪に対して負の強化子として働いてしまった。
Cくんは癇癪を起こせば自分の好きなこと(この例では幼児用プール)が貰えることを学んでしまった。
今度また同じことが起こればまた癇癪を起こすだろう。

このように強化子は、与えるタイミングを間違えると正しく働かないのだ。

は今回のことがCくんの問題行動に負に働いてしまったことを残念に思う。

Bの馬鹿たれ!

ー以上です。

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theme : 発達障害(自閉症、アスペルガー、LD、ADHD、発達遅滞)
genre : 育児

comment

No title

なるほどね~。
ナニーさんも大変だ・・・。

No title

せっかく、sandieさんとAさんが、ナニーに協力して、ビヘイビアの消去を、ABAで指導していたのにね。

Bさんは、そんな三人のCくんへの思いを、まったく判ってないから、こんな行動を取るのよね。

Cくんの暴力的な行動は、癇癪を起こした時の指導で進歩するのに、これでは、今日は、一歩も進まず、むしろ後退だわ。v-12

No title

その場よければ全て良しじゃないのね。
自分の子育てにも反省だわ。

No title

こんばんは。とても興味深く読みました。今までは本でしかABAの理論を理解していなかったので、リアルな実践の現場を見たような気がします。同じものでも与えるタイミングが違えば、正の強化子になったり負の強化子になったりするんですね。それにしてもナニーさんとBさんがABAをご存知であるのかどうか?C君のこれからが気になりますね。

絵カードの件、いきなりPECSに行く前に、まずは手作りの写真カードを試しに作ってみようと思っています。

バナナ胡桃のケーキ、リンクの件ありがとうございます。とても光栄です。今日もマドレーヌのレシピを載せました。見ていただけると嬉しいです。これからもまたよろしくお願いします!

介入できないこともあるし・・・

子どもの教育の仕方は 家庭それぞれ・・・
周りの人が気づいて、介入して 良い方向に導いてあげようとしても、たいていは その場をまるくおさめればOK♪という方向に向いてしまう。

わたしなんて、きっちりとしたABAをつかってないし・・(爆)
自分の息子には Sandieさんと同じことをしたと思うけど、日本に住んでいると プールには関係者以外立ち入り禁止(親も)なので、介入はできません。

自分の子どもが問題行動を起こしていても、プールに一人だけで行かせて 担当の先生が困惑していることも少なからずあるし、問題行動を毎回 起こしているのを 窓越しに見ていても「うちの子ってこうなのよね~♪」って その光景を楽しんでいる親もいるわけです・・・

医療の分野でも 米国に遅れること20年の日本。
教育は・・・みられないくらい遅れているし、保護者の意識は・・言うまでもなく・・・。
いまだに 自閉症にはTEACCHが一番だそうです(爆)
ABAと組み合わせないと効果が薄い~と TEACCHが一番と提唱していた専門家でさえ ABAが必要を言わなかった(自分はABAの専門家だった)後悔している方もいるのですが、暴走列車は止まらない・・という所でしょうか・・・長くなって ごめんね。

No title

うーん・・・ホンマや。
これじゃあ、C君は癇癪おこせば幼児用プールを独占して遊べるって学習しちゃうな。
B婦人さんの取った行動は一見、機嫌が良くなってよかったよかったって思いがちやけど、
それはとりあえずこの場をおさめようって事なかれ主義であって、本人の為ではまったくないね。
せっかくSandieさんたちが指導してるのに、B婦人さんには対処に困ってる・持て余してるように見えたんか?
小さな親切大きなお世話とはこの事ですねe-351

皆様、

v-209
本来は癇癪を予防するべく、やらなければならないことをABA式でタスクと強化子で肯定的問題行動対策を取るのが一番いいのです。しかしこうなってしまうとタイムアウトせざるを得ない。
こちらの公立自閉症向けプリスクールもTEACH式です。学校はABAよりもTEACHを採用しているところが多いです。学習にはTEACH式は向いていると思うし、ABAもブランドが違うだけで学習に対してはほぼ同じ理論だと私は思っています。現場の人間としては、その子により効果あるなら、別にブランドや体系にこだわらずいろいろ使えばいいと思うのですが、専門家はそうもいかないのでしょうかね?実はこちらのABAセラピストでもABAは幼児のタスク(学習)達成目的に使う訓練はされているのですが、問題行動対処に応用できる人はぐんと少なくなります。
先日、肯定的問題行動対処法のセミナーにいってきました。体系的に仕組みをご紹介できると思います。(今から書いていくんでちょっと待っててね)

おばあちゃん世代

大変でしたね。
まあ、他の方も書いているとおり、それぞれの家庭の教育方針があるので、C君の行く末をそこまで心配しなくてもいいと思いますよ。
ナニーさんが、適切な対処法を知らないのが、一番の問題ですね。すこしでも啓蒙できたならいいですね。
おばあちゃん世代は、「ご褒美」至上主義なところがあるので、こういった手順を理解できない人もいると思います。姑との教育方針の違い・・・とかって話は、ファミリー永遠のテーマですな。ほんと、そっちにウチのジジ&ババが居なくて良かったと思うよ(笑)ムカつきまくりの毎日に違いない。。。

はるさん、

v-209
私だって好き好んで人の子をタイムアウトにはしたくないですが、回りに危険な状態だったので致し方なくやったのです。
この子はまだ来ていますが、コーチも他の人もあんなことあったから当たらず触らずで、放置状態で好き勝手に遊んでます。家の子供たちを含め、他の子供たちにもいい影響を与えません。大体親が見学したらCくんにはグループレッスンであるこのクラスが合わないことは一目瞭然なのに、そういう調査もせずに送り込んだというのがまた腹が立ちます。ナニーには権限がないからいっても仕方ないけど、他に自閉症向けの1対1のレッスンがあるからそちらに行かせるべき。

No title

怒りは 当然だと思います。

それでも・・そういう親は 自分の子どもを そうは思っていないのかも・・・。
日本には そんな感じの親は たくさんいる=療育の環境も、ABAも復旧していないせいもあるのですが・・・。

先日、施設に20代の自閉症の成人が入所してきました。彼に学習療法をしたら効果はありますか?という質問に、早期発見・早期療育が一番効果があるとされていますが、20歳で効果を求めるのは難しいでしょう・・と。
話を聞いていて、日本の20年の遅れをひしひしと肌で感じながら、かくいう私の息子も17歳・・・たった3歳の違い。知る・知らないの違い、やる やらないの違いを感じた一時でした。

マドンナさん、

v-209
こちらでもそういう親はけっこう多いですよ。セラピストや乳母に任せておいて自分は何も関わらないっていう。自分も学んで家庭で連動して繰り返し実施しなければ療育は実を結ばないのに。私は欲しくても療育を受けられない人を沢山知っているので、本当に腹立たしい。これは親の意識の問題です。
こちらは近年バジェットカットで国や州も療育を出し渋りし、学校区や福祉関係も親にサービスを教えません。親が知識をつけていかないと子供の療育ができない世の中になっています。
私は遅すぎるってことはないと思います。与えられなかった過去は振り返っても戻ってきませんが、これから与えることで何らかの進歩は見られるはずです。先日、大人になった自閉症者が様々なサポートを得ながら奇跡的なことをやりとげたお話を聞いてきました。そのうち記事にしますね。
お互い頑張りましょう。

初めまして。

お邪魔します。とても興味深く読ませていただきました。
癇癪を起せば幼児用プールという行動が強化されてしまったc君を
これから周囲の方々はどういうふうにアプローチするかが大変そうですね。
知らないのに口を出すのは、正直迷惑になることもありますね。
泣けばほいほいとお菓子を与えてしまうような世代に、タイムアウトや視線を合わせないなどというのは、理解できないでしょう。
うちもそのくちですので、結構大変です。
とても参考になる記事ばかりです。ありがとうございます。またお邪魔させていただきます。

アリトモさん、

v-209
コメントありがとうございます。
人の間違いみて学んでください。そして自分の子供に活かして下さい。人生なんでもいつでも学習ですよ!頑張って!
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Sandie Go

Author:Sandie Go
<Go一家>
渡米11年。USACA州在住。
<家族>
母:Sandie(筆者)
基本は専業主婦、時々フリーランスライター。自閉症児育児歴、16年。
父:Mandy
酒と本がないと生きていけない、自閉研究者。最近の趣味は子供と始めたバイオリンとゴルフ。
子供:K(男)
重度自閉症。16歳
子供:E(女)
高機能自閉症。10歳

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